仮想通貨を取引する際、海外の仮想通貨取引所も視野に入れる必要があります。国内仮想通貨取引所では取り扱っていないような仮想通貨を購入するには、海外の仮想通貨取引所での取引が必須です。
そこで今回は、日本で人気のある海外仮想通貨取引所であるBybitをご紹介します。
Bybitとは？
Bybitとは、シンガポールに拠点を置く仮想通貨取引所です。
2018年に設立されたBybitは、創業者のbeb Zhou氏が「過負荷やカスタマーサポートが不足している」と不満に感じたことから誕生。その年から着実にユーザー数を伸ばしていき2022年には130ヶ国、合計1,000万ユーザーを突破するほどの人気取引所へ成長しました。ユーザー数の多さからカスタマーサポートが充実しており、仮想通貨取引所の中でもサポート体制が充実していることで評価されています。
また、Bybitは日本語でのサポートにも対応しています。日本人でも問題なくBybitを使って海外仮想通貨を取引できます。
Bybitの特徴は？
合計1,000万を超えるユーザーがBybitを利用しているのには理由があります。ここからはBybitの特徴を解説します。
日本人向けのサポートが充実している
Bybitは海外取引所ですが、日本語でのサポートが充実しています。
海外仮想通貨によくある「使いやすいけど英語で問い合わせしないといけない…。」がありません。公式HPも全て日本語なので日本人でも自由に仮想通貨を取引できる環境が用意されています。
海外でも人気がある
基本的なことですが、海外で誕生したBybitは海外でも人気があります。
世界的に一番人気はBinanceですが、Bybitはその次に人気の仮想通貨取引所です。まだまだ日本での知名度は高くありませんが、海外では2番目にポピュラーな仮想通貨取引所となっています。
レバレッジが最大100倍に設定できる
多くの仮想通貨取引所で採用されているレバレッジ機能。
Bybitはなんと100倍まで設定することができ、少ない資金で多くの仮想通貨を取引することができます。しかし、レバレッジを大きくすればするほどリスクが高くなるため、Bybitを使用する上で注意すべきことの1つとして挙げられます。
サーバーが強く落ちにくい
Bybitはそのユーザー数から、サーバーを強固なものにしています。
取引中にサーバーがダウンしてしまい、思うように取引ができないなんてことはありません。日夜安定的に取引ができ、取引板も多く流動性が保たれているのがBybitの大きな特徴でしょう。
Bybitの使い方は？
Bybitの使い方は他の仮想通貨取引所と大きく変わりません。ただ、Bybitならではの使い方がいくつかありますので、入出金方法などをご紹介します。
Bybitへの入金方法
Bybitで仮想通貨の取引を行うためには、Bybitへ仮想通貨を入金しなければなりません。
一般的な銀行口座からダイレクトにBybitへ送金するわけではなく、一度国内取引所を介してBybitへ入金する必要があります。もっとも有名な国内仮想通貨取引所はCoinCheckなどが挙げられますので、まずは国内取引所の口座開設をしましょう。
国内取引所の口座開設が完了すれば、Bybitへ仮想通貨を送金します。これでBybitへの入金が完了です。
ちなみに、Bybitへ入金する方法は「国内仮想通貨取引所から送金する」方法以外に以下の方法があります。
- クレジットカードで入金する
- P2Pを利用して入金する
クレジットカードで入金する場合は、仮想通貨取引所ごとに設けられている手数料を支払う必要があります。完全無料で入金したい場合は国内仮想通貨取引所からBybitへ送金する方法がおすすめです。
また、P2Pは2022年よりBybitに導入されたシステムで完全手数料無料で仮想通貨を送金することができます。ちなみにP2P取引を利用することで30種類以上の法定通貨・300以上の決済方法を選ぶことができます。
Bybitからの出金方法
Bybitで仮想通貨を取引し、Bybitから仮想通貨を出金したい場合は以下の準備が必要です。
- 出金ウォレット・アドレスの登録
- Eメール認証
- 二段階認証
出金ウォレットやアドレスは「MetaMask」を用意することで解決できます。Eメール認証や2段階認証に関してはBybit内で完結しますので、今のうちにやっておきましょう。
ちなみに、Bybitから仮想通貨を出金する場合、KYCレベルによって出金できる仮想通貨額が変わってきます。
- KYCレベル0（本人確認なし）：2BTC
- KYCレベル1（出身国発行・顔写真）：50BTC
- KYCレベル2（居住地証明）：100BTC
Bybitで仮想通貨を出金するたびに手数料がかかりますので、KYCレベルは高い方が良いです。できれば居住地証明まで完了させ、Bybitへの登録を済ませましょう。
Bybitの口座開設手順は？
ではここからはBybitの口座開設手順を解説します。Bybitの口座開設自体はそこまで難しいものではありません。
公式サイトで必要情報を入力する
まずは、Bybitの公式サイトにアクセスします。
右上の「登録」ボタンより必要情報を入力していき、アカウントを作成します。ちなみにBybitは偽物サイトが多く出回っており、間違って登録をしてしまうと個人情報を盗まれてしまいますので注意してください。
メールアドレスの認証を完了させる
続いて、Bybitでメールアドレス認証を完了させましょう。
メールアドレス認証の完了に必要なのは以下の情報です。
- メールアドレス
- パスワード
これからBybitで取引をするにあたり、様々な情報が登録先メールアドレスに流れてきます。必要な情報を入手するためにも利用できるメールアドレスを入力してください。
二段階認証を行う
最後に、二段階認証を完了させましょう。
二段階認証はBybitの「マイページ」へアクセスし、「アカウント&セキュリティ」をクリック。続いて、「Google認証」をクリックし、認証コードを登録したメールアドレスに送信してください。
「Google認証アプリ」のインストールが必須となりますが、画面の手順に従い手続きを進めることで二段階認証が完了します。
ここまで手続き作業が面倒なのはハッキングされないためです。仮想通貨業界ではハッキングが横行しており、大事な仮想通貨を守るためにありとあらゆるセキュリティ対策が必要です。セキュリティ対策を怠ると大事な仮想通貨が抜き取られかねないため、面倒でもBybitでの2段階認証は完了させておく必要があります。
Bybitのメリット・デメリットは？
世界で二番目に人気の仮想通貨取引所といえど、メリット・デメリットが存在します。Bybitのメリット・デメリットを抑えた上で利用するかどうかを判断しましょう！
Bybitのメリット
ではBybitのメリットから見ていきます。
スマホ取引ができる
多くの仮想通貨取引所では、仮想通貨の取引はPCで行います。
しかし、Bybitはスマホアプリがあり、アプリ内からいつでも仮想通貨を取引することができるのです。画面の見易さにもこだわって作られており、初心者でもBybitのスマホアプリであれば簡単に取引することができます。
また、「出先でPCが使えない…。」というときでもBybitのスマホアプリで取引ができるため機会損失がなくなります。
ユーザーインターフェイスが優れている
Bybitは初心者向けの仮想通貨取引所であると言えます。
理由は「ユーザーインターフェースが優れている」から。多くの仮想通貨取引所は色々な機能を搭載し、より投資家らしいユーザーに使ってもらうため画面が複雑に作られていることが多いです。自分だけの機能を使いこなし、自分だけの取引画面にしたいという職人気質な投資家が多いためです。
しかし、Bybitは必要な機能以外の機能はほとんど搭載されていません。できる限りシンプルなデザインで、直感的に操作しやすくなっているため初心者でも紛らわしくなく取引を行うことが可能。初心者によくある「機能が多すぎて逆に使いにくい…。」を見事解決しているのがBybitです。
損益が見やすい
Bybitは仮想通貨の価格を円で表示します。
海外仮想通貨取引所の多くはドルやユーロで表示するのですが、Bybitは日本に対応しているため円表記です。特に取引を始めたばかりの人は「ドルだと円に直す作業が必要になる…。」とついつい仮想通貨取引所を疎遠にしがちです。しかし、Bybitであれば全て円表記なのでドルやユーロから日本円に直す作業がありません。
それに加えて、ミスをしてしまうリスクも減らせます。ドルやユーロで取引をしていると日本円に換算する前に「たぶん、利益が出ているだろう」と決済ボタンを押してしまう人が多く、それが損失に繋がりかねません。取引ミスを減らしたい場合はBybitをおすすめします。
Bybitのデメリット
多くのユーザーから選ばれているBybitですが、色々なデメリットも抱えています。初心者の方はBybitのメリットばかりに目を向けず、ぜひデメリットにも目を向けて比較検討しつつ利用する仮想通貨取引所を決めてください。
画面が小さく操作しにくい
先ほどシンプルなユーザーインターフェースで使いやすいと解説しましたが、画面が小さくそれが見にくいのがデメリットです。
Bybitがリリースしているスマホアプリ自体は非常にシンプルで使いやすいもの。しかし、画面こそ見やすくシンプルなのですが、小さく操作しにくいデメリットがあります。チャートの細かい機能を使うことができなかったり、画面操作がうまくできなかったりとBybitのスマホアプリの操作性に不満を抱えるユーザーは多くいます。
Bybitで取引をするのはPC、簡単な取引やレートの確認をするときはスマホと用途によって使い分けることをおすすめします。
チャートが多すぎる
Bybitは必要最低限の機能しか搭載していません。
しかし、チャートに関しては必要最低限の機能を搭載したとしても多く感じてしまう人が多いようです。Bybitで採用しているチャートはなんと81種類もあり、PCで取引をする分には非常に使いやすいのですが、スマホアプリで取引をする場合はなかなか厳しいものがあります。
インジケーターの多さからチャートが見にくくなってしまっており、Bybitの良さをかき消してしまっています。もちろん、これらはBybitに無くてはならない機能なので消すことができませんから、スマホでは無くPCでチャート分析を行うユーザーが多数です。
テイカー手数料が高い
Bybitには様々な手数料がありますが、テイカー手数料が比較的高めです。
例えば、デリバティブ取引の手数料は0.6%。これは他の仮想通貨取引所と比較すると若干高く設定されています。Bybitを利用する上でデリバティブ取引を頻繁に行うという方は、Bybitでは無く他の仮想通貨取引所を利用したほうがいいかもしれません。
ただ、メイカー手数料に関しては他よりも安く設定されています。そのため、Bybitではテイカーよりもメイカー取引を多くすることがおすすめ。手数料を抑えるにはBybit以外の仮想通貨取引所の利用も検討しましょう。
まとめ
今回はBybitについてご紹介しました。
Bybitはシンガポールに拠点を置く仮想通貨取引所で、Binanceに次ぐ人気を誇ります。合計1,000万以上のユーザーが利用しているBybitは日本人でも使いやすいように設計されており、カスタマーサポートは全て日本語。ありとあらゆる面から日本人向けに開発された仮想通貨取引所であると言えるでしょう。
スマホアプリもリリースされており、外出先でも問題なくBybitで仮想通貨を取引することができます。しかし、そんなBybitは良い点ばかりではなく以下のような悪い点がいくつかあることを知っておかなくてはなりません。
- 画面が小さく操作しにくい
- チャートが多すぎる
- テイカー手数料が高い
基本的にBybitで取引をする場合はPCで行い、テイカーよりもメイカー取引を中心に行うことがおすすめです。用途によってBybitを含む仮想通貨取引所を使い分けましょう。
